ユーザー補助って何?
Android OSに備わっている「ユーザー補助」設定とは、Googleが提供している機能であり、身体に不自由があるユーザーが不自由なくAndroidやアプリを利用できるための補助機能です。
例えば次のような補助機能をOSが用意しています。(一部の例)
- 音声フィードバック(スクリーンリーダー)
- 音声コマンド
- 点字ディスプレイ
- フォントサイズ、拡大操作
- コントラストや色の調整
- 字幕
上記のような補助機能を活用して、例えばとあるアプリの起動と終了に合わせて切り替えるとか、アプリがテキストを表示したら音声で読み上げる等のアプリを提供することが出来ます。
なお、これらの機能はGoogleにより、「身体に不自由があるユーザーのために利用されなければいけない」とされているので開発者の方々はご注意を。
ユーザー補助機能を利用するには?
Android OSの設定画面からユーザー補助対応されたアプリをONにする必要があります。
設定画面はOSバージョンや機種によって異なりますが、大抵は「設定」の直下に「ユーザー補助」があると思います。
ユーザー補助が勝手にオフになる?
Androidのユーザー補助設定について調べていると、「勝手にオフにされて困る」といった記事を見かける事がありました。
調査してみましたところ、次のようなケースが該当する様ですのでご参考まで。
- アプリを更新したタイミングでオフになる
- 電源(電池)管理機能でユーザー補助アプリがオフになる
- アンチウイルスソフトがユーザー補助アプリをオフにする
それぞれ、少しずつ解説します。
原因1:アプリのアップデート
ユーザー補助機能を持つアプリのバージョンを更新(アップデート)すると、ユーザー補助設定が勝手にOFFにされてしまう機種がある様です。
これはアップデートのタイミングでそのアプリが自分でユーザー補助設定をOFFにするのではなく、OSの機能か、端末メーカーの独自仕様なのかによってOFFにされてしまっているようです。
アプリ更新時にOFFにされる現象がある端末については、今後もアプリ更新の度にユーザー補助がOFFにされてしまう事でしょう。
対策:根本的な解決にはなりませんが、もしそのアプリの動作に現状満足している場合、アプリの更新は行わない様にPlayストアで設定すると良いです。
原因2:電源(電池)管理機能
メーカーや機種によって異なりますが、この原因2の場合は概ね以下のいずれかが当てはまります。
- スリープから復帰するとユーザー補助がOFFにされている
- 省電力機能の発動時にユーザー補助機能がOFFにされる
前者の場合は、電源管理系のアプリもしくはOSのバッテリーマネージャー系の設定が「画面がオフになったらアプリ終了するよ」といった親切な機能を発動してくれてしまい、ユーザー補助がOFFにされることがあるようです。
こちらの記事(外部リンク)ご参照。後者の場合は、OSの電池管理機能の中にある「省電力機能の対象外アプリ」でユーザー補助をOFFにされたくないアプリを選択すれば良いそうです。
対策:とりあえず上記のどちらかを確認する。設定の場所はOSや端末毎に異なるので、ご自身の端末の設定を調べてみてください。最近のOSだと設定画面内を検索もできるので、「バッテリー」や「電源」「電池」などで検索すると良いと思います。
原因3:ウイルス対策ソフト
これもウイルス対策アプリの仕様によって異なるので何とも言えませんが、「ユーザー補助」を有効にさせない設定をもつアンチウイルスアプリもあるようです。
対策:とりあえずウイルス対策ソフトの設定を見てみる!(それ対策か?)
勝手にOFFどころかそもそもONに出来ないんだけど?
上記のアンチウイルスアプリの設定のせいか、もしくは画面上にレイヤをかぶせて表示するアプリ(ブルーライト対策アプリとか)が起動していると、ユーザー補助設定がONにできないようです。
特に後者の方は、画面上に通常とは異なる情報を載せる事が出来てしまう状態になっているので、例えばアプリインストールとか、権限許可の切替などもAndroid OSが制限します。
ブルーライトフィルタが常駐しているよ!(そのアプリって本当にブルーライトフィルタだけの機能?大丈夫?)アプリのインストールボタンを偽造して画面上に表示しているかもしれないから、今の状態だとアプリはインストールさせてあげられないなぁ。
といったことをAndroid OSさんがやってくれているんですね。
思い当たるアプリをいったん終了してからやってみてください。